学校沿革

北海道帯広農業高等学校は創立100年を超えた全道屈指の農業高等学校です。大正9年に「十勝農業学校」として実業教育の歴史を歩み始めました。歴史を重ねる中で、数々の十勝農業発展の先駆者、指導者を輩出してきました。昭和11年には現在地に移転新校舎を落成し、昭和天皇の行幸をいただく等日本の農業教育を担う使命を背負いました。

 大戦の時期を乗り越え、昭和25年には「川西農業高等学校」として、新たな十勝の農業を創設するための人材育成の高校として始動しました。全日制課程の農業、畜産、農業土木、林業の各学科と定時制課程農業科を設置し戦後の食糧生産の要として責任を果たしてきました。昭和32年には、現在の「北海道帯広農業高等学校」と校名を変更、十勝・道東の農業教育の近代化を目指し、施設設備の充実を図りました。

 昭和41年には、文部省より大型農業自営者育成校の指定を受け、畜産科を酪農科に学科を変更すると共に、現在に至る寮教育を開始しました。本校は農業教育のみならず、スポーツにも力を入れ野球部の甲子園出場、バレーボール部、バドミントン部、柔道部等の全国大会出場、現在では陸上部のインターハイ優勝、スピードスケート部や陸上部が毎年インターハイ等で全国大会で入賞するなど、文武両道の道を歩んできました。農業新時代に対応すべく全日制課程は現在の5つの学科に改編し、定時制課程と共に「科学」を目指した農業教育を推進しています。しかし、時代がどう変わろうとも、「帯農魂」を根底に、「礼儀」・「協同」・「勤労」の精神を柱として、十勝・道東の農業を支え有能な産業人の育成を目指して発展的な農業教育を行っています。